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なぜ日本人にアレルギーが増えたの?腸内細菌との深い関係 

 

現在、日本のような先進国で、生まれた赤ちゃんが小児アレルギーになったり、

食物アレルギー、さらには花粉症、喘息と、アレルギー性疾患を発症する人が著しく増えています。

実はこのような現象は、先進国で多く見られ、発展途上国ではこのようなことはみられません。

なぜこのような違いが出てくるのでしょうか?

実はこれには生まれたときや、私たちが成長する環境での腸内細菌との深い関係があるのです。

今回は、今子育てをされている方、将来子供を持ちたいという方も、

是非知っておいて頂きたい情報をお届けいたします。

 

あなたの腸内細菌はオンリーワン

 

私たちの腸には多種多様な腸内細菌がバランスをとって共存しており、

この集まりを腸内細菌叢(腸内フローラ)と言います。

これは指紋と同じように、一人ひとり千差万別です。

世界中でただ一人しか、同じ組成の腸内細菌叢を持った人はいません。

双子や親子、毎日同じものを食べている人の間でも、腸内細菌の種類や遺伝子はあまり似通りません。

腸内細菌叢は、種類も遺伝子も膨大な数を持っています。

人間の遺伝子が、2万~2万5千なのに対して、腸内細菌叢の遺伝子の合計は、

330万個と、およそ150倍となっています。

このように、宿主である私たち人間に、腸内細菌叢は良い影響も、悪い影響も、多大な影響を与えているのです。

 

 

腸内細菌はどこから来るの?

 

私たちの体にいる、重さ2キロにもなる腸内細菌、これはいったいどこから来るのでしょうか?

赤ちゃんがいる母親の胎内は完全な無菌状態ですので、細菌は1つもいません。

初めての細菌との出会いは、生まれてくるときに産道を通るときです。

そして外の世界に出た瞬間から、膨大な細菌を浴び、皮膚や口、腸から細菌を取り込んでいくことになります。

出産時に便が出てしまう人が多いですが、それが腸内細菌を取り入れる手助けにもなります。

最初は、母親の腸内細菌が赤ちゃんに移り住むので、母親の腸内環境が青ちゃんの腸内細菌のバランスに影響を与えることになります。

また、多様な細菌を取り入れるには、帝王切開よりは自然分娩、消毒された病院のベッドでの出産より、

たくさん細菌のいる自宅での出産の方が好ましいです。

まずは、母親からの腸内細菌をベースに、生後わずか1年の間に、腸内細菌叢の組成パターンは決まってしまいますので、

この時期は、腸内環境を整えるのに、最も大事な時期になります。

 

実は危ない潔癖過ぎる環境での子育て

 

赤ちゃんはハイハイをして、身の回りの物を何でも触り、口で手や足を舐めることを繰り返します。

実は、これもたくさんの腸内細菌を取り入れる本能なのです。これにより、免疫力が付き、感染症にもかかりにくい体になります。

しかし、これを見た母親は、「汚い」「病気になる」と思い、洗剤を使って部屋の床や、

おもちゃを拭いたりしますが、これは大変なことです。

赤ちゃんが、洗剤のついたおもちゃを舐めると、殺菌作用のある薬剤が腸に入ることになります。

現代の日本では、子供は清潔な部屋の中で遊び、山や川で泥だらけになり遊ぶことも少なくなりました。

大人たちが子供の「無菌」にこだわるほど、バランスの崩れた腸内フローラとなり、不健康な体へと育ってしまうのです。

 

まとめ

 

戦後の日本では豊かで清潔な、「無菌社会」を築いてきましたが、それに比例して喘息、アレルギー、

さらには鬱、ADHDといった患者は急激に増え、今では日本人の4割は何らかのアレルギーを持っています。

発展途上国と比べて、清潔な生活環境を享受している我々はその代償として、病気に対する免疫力が落ちてしまっているのです。

腸内細菌の組成パターンは、生後1年で決まるとお話ししましたが、

大人になってから腸内環境を整えることは手遅れではありません。

腸内環境は日々変動しているため、腸内細菌の総量を増やし、毎日善玉菌を優勢にしていくことが重要となってきます。

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